BUFFALO LinkStation(バッファロー リンクステーション)型番は LS220D0202C です。
地方自治体のお客様より、地域の停電があり、その後起動しなくなってしまったとご相談を頂きました。
このLS220D0202Cは、内部に2台のHDDが2台内蔵されたネットワークHDD(NAS)で、設定により、2台分の合計容量を利用できるRAID0(ストライピング)モードと、2台のHDDに同一のデータを書き込み、1台のHDDが故障してもデータが失われないRAID1(ミラーリング)モードのどちらかを設定できる機器です。
TOSHIBAの1TB HDD、DT01ACA100が2台搭載されていました。
それぞれ診断したところ、2台どちらにも「不良セクタ」と呼ばれる記録面の不良が大量に発生してしている状態でした。
不良セクタはHDDの経年使用で必ず発生するもので、通常HDDの制御プログラムは、不良セクタの発生を検知すると、予め用意されている予備領域に付け替え動作を行います。
ところが、用意された予備領域が枯渇することにより、HDDは付け替え動作を行うことができなくなり、最終的には動作を停止します。
ログを確認すると、最初にどちらかのHDDが動作を停止し、その後、もう1台のHDDが不良を抱えながらぎりぎり動いたいたものが、停電により動作が停止したことが引き金となり、動作不能状態に至ったものと思われました。
2台のHDDから、データを取り出すことができ、RAIDを再構築することで、無事にデータの復旧に成功いたしました。
ご用命ありがとうございました。