「引き出しにしまっておいたワープロのフロッピーが読み取れない」とご相談をいただきました。
東芝のRupoで使用していた3.5インチ、2DDフロッピーです。
指でシャッターを開けてみると、案の定、白いシミ状の斑点が確認できます。
こいつの正体はいったい何だと思いますか?
答えは「カビ」です Σ( ̄ロ ̄lll)
押し入れなど湿気がこもりやすい場所で長期間保存しておいたフロッピーはカビにやられてしまっていることは大変多いのです。
ちょっとわかりにくいですが、顕微鏡で拡大
カビの生えたフロッピーはデータが読み出せないばかりか、ドライブのヘッドを汚してしまい、他の正常なフロッピーまで破壊してしまいます。
古いフロッピーをドライブにセットする前には必ずシャッターを開いて確認することをおすすめします。
分解してフロッピーを取り出し、洗浄を行います。
カビの根が深い場合は水で拭くだけでは取れません。洗剤や溶剤を使うと磁性体がはがれて取り返しがつかなくなります。当社では磁性体にダメージを与えずに洗浄する方法を研究し、かなり高い成功率で除去できるようになりました。
洗浄終了。
データも無事読み取りできるようになりました。
別のフロッピーにデータを保全して完成です。