神田の企業様より「ビルの停電後にパソコンのHDDが認識しなくなった」とデータ復旧をご依頼いただきました。
型番は不明ですが、ディスプレイで有名なiiyama製の古いパソコンです。いまはPCのブランドはマウスコンピュータに統一したかもしれません。WindowsのラベルやCPUから、おそらくWindows7世代のものと思われます。
HDDを取り出します。かなり使い込まれていてホコリがたまっていました。
HDDは東芝製、DT01ACA050です。2014年製なので10年前ですね。
診断設備につないで電源を入れてみると、ちょっと普段とは違う音ながら立ち上がります。だいぶスピンドルも痛んでいるような感じがします。自己診断機能、SMARTを確認すると不良セクタと代替処理が積滞しています。
おそらく、ずいぶん前から経年劣化で不良セクタが多発しており、水面下で代替処理をしながら動いていたものが、使用中に停電が発生したことにより不良セクタが一挙に増え、コントロールが効かなくなったのではないかと思われます。
お見積りをご提出し、ご了承をいただけたので復旧作業に入ります。
ディスクイメージの取得を始めました。特定のセクタに差し掛かるとBusyが発生しますが、PC-3000はインターフェースを高速リセットして、スピードは遅いながらも読み取りを進めてくれます。
幸いMFTも完全に取得でき、ご希望のデータも無傷で復旧させることができました。丁度決算期で経理データが復旧できて助かりました、と大変お喜びいただけました。
「データがデータだけに信頼できる会社じゃないと任せられないから」と嬉しいお言葉をいただきました。
ご用命ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。