以前からご利用いただいているお得意様から「急に動作が遅くなり、通常Eドライブとして認識ものがFドライブで認識し、パラメーターが間違っています。」と表示され、外付けのHDDのデータにアクセスできなくなった、とご依頼がありました。
IO DATAの外付けHDD、HDJ-HSU1.0です。
ケースには「SECURITY DRIVE」の文字が・・・・・
イヤな予感がしましたが、まずドライブを解体し回収マシンにかけ、セクタ回収を試みます。
中のドライブは何の変哲もないST1000DM003
想像通り不良セクタが出てきましたが、おおむね良好でした。
しかし、解析を行ってみると全くデータが出てきません。
もう一度USBの基板を確認すると「INIC-1607E」と記載されたSATA-USBブリッジチップが見つかりました。
イヤな予感は的中、このチップは暗号化機能が備わっており、たとえ暗号化機能をOFFにしていたとしても、単純にドライブを取り外して読ませようとしてもデータは何も見つかりません。
かなりアクロバティックな細工をして強制的に認識させることができました。
暗号化のHDDはダメなことが多いのでホッとしています。
いつもありがとうございます。