WindowsXPのサポートが完全に終了し、Windows7や8にアップグレードをされる方が増えてきました。
このOSアップグレードに伴うデータ消失事故の問合せが先週から急増しています。
中でも多いのが「バックアップの勘違い」による事故です。
1:パソコンに入っているデータを、USBメモリにバックアップした。
このとき「コピー→貼り付け」ではなく、「切り取り→貼り付け」の操作により、「データの移動」をした。すなわち、移動元のデータは削除されている。
2:その後、WindowsXPをWindows7に「アップグレード」を掛けた。
3:アップグレードが完了し、USBメモリを接続して、データを書き戻そうとしたところ、なぜかUSBメモリの中身が空っぽ。
・・・このような状況でご依頼をいただきました。
USBメモリに正しく書き込まれていなかったこと以上に問題なのは「切り取り→貼り付け」の操作です。
「コピー→貼り付け」であれば、ハードディスク上の元データはそのままで、USBメモリにもバックアップが存在することになりますが、「データの移動」では元データは削除されるので、バックアップしたことになりません。
アップグレードにより、上書きが発生している為、復旧率は高くない旨お客様にご了承いただき、調査を行ってみたところ、元のデータがあった場所にWindows7のインストール用プログラムが上書きが発生しており、一部のデータしか取り出せない状況でした。ただし、一番ほしかった重要なデータが回復できたのが不幸中の幸いでした。
ご利用いただき、ありがとうございました。