お盆休み明けは、毎年ご相談が増えます。
特に今年は8月になって猛暑が続いたので、機械の故障が多いようです。
さて、Logitec LSV-5S4000/4C
1TBのHDD4台によるRAID5構成です。
通常、RAID5モードであればHDD1台が壊れても、回復可能です(冗長性といいます)。
RAID5モードで多いトラブルは、HDDが1台壊れているのに気づかず(あるいは使えるからといって放置したまま)、その後運悪く2台目が壊れ、RAID崩壊に至るケースです。
今回は、搭載ハードディスクの4台にすべてに、不良セクタの発生や動作の不安定など、不具合が見られました。
ハードディスク4台すべてからRAWデータの取得に成功し、RAID5を再構築し、データの復旧は可能でした。
RAID5の場合、ハードディスク3台揃えばいいんじゃないの?(4台から出す必要ないんじゃない?)と思われるかもしれませんが、
どのハードディスクが先に壊れたか、それぞれのハードディスクに直近のデータがちゃんと入っているかなどが不明のため、
4台すべてからデータを出してRAIDを組みなおすが最もデータの品質的に安心です。
もちろん、1台が重篤な症状でヘッドの交換をしなくてはいけない時などは、他の3台から復旧することもあります。
当店では、診断の結果を踏まえて、お客様のご予算やご希望(納期などのご事情)をよくお聞きして、お客様とご相談しながら復旧処置の方針を立てるようにしています。