早いもので新店舗に移転して一ヶ月が経ちました。
バタバタしておりご迷惑をおかけしました。
ようやく環境の構築や整理が完了し、Blogを書く時間がとれるようになりました。
移転、といっても道路二本南に行っただけの
ほぼ同じ町内なのでそれほど環境は変わらないかな・・・と思っていたのですが、
通勤の道筋が変わり、ランチに行ける店が変わり、ビルの1Fに自動販売機があったり、
窓から総武線が見えたり、スカイツリーが見えたり、些細なことなのですが毎日が新鮮です。
以前のビルよりも、築年数は古いのですが、手入れが行き届いており
清潔で明るく、お客様にも気持ちよくご来店いただける環境になったかと思います。
さて今回はMacBook Pro (Retina, 13-inch, Late 2013) 256GBのSSD内蔵モデル
移転後初のお客様からご依頼いただきました。
OSが起動し、ユーザー選択画面が出るものの、固まってしまう症状です。
その事象が起こる前、急に再起動がかかり、?アイコンや駐車禁止アイコンが出たそうです。
Macをお預かりし、SSDを取り出します。
SanDisk製の256GBのSSDです。
単なるM.2のSSDに見えるのですが、インターフェースがApple専用のもので
復旧には特殊な治具が必要となります。
「Macbookお断り」という復旧屋さんが多いのは、
・Apple専用の特殊なインターフェースであること
・治具の相性があること、
・分解がやっかいなことがある
・暗号化がされていることがある、
といったところでしょうか。
お金をかけてツールを買い集めた割には依頼そのものが多くないのです。。。
今回のSSDはSanDisk製でしたので、認識に手こずりましたがなんとか診断機にかけることができ、
256GB中1.4MBを除き、ほぼすべてのディスクイメージを回収することができました。
原因はSSDの記憶素子に異常が起こり、正しく読み書きすることができなくなって、
結果として起動できなくなったものと思われます。
続いて、ディスクイメージを解析すると何のデータも出てきません・・・
FileVaultで暗号化がかけられていました。
お客様から伺っておいたパスワードで強制的に解除を行ったところ、無事にデータが出現。
2週間の苦労が実を結んだ瞬間!
お客様にも大変お喜びいただきました。