今年に入り、SSDを搭載したノートPCの復旧依頼がジワジワ増加しています。
昨年頃から兆候は見られていましたが、正直これほど増えるとは思っていませんでした。
データ復旧屋にとって、少し困った事態となっています。
理由は何点かありますが、一つは「分解が大変」ということ。
データを復旧するために、パソコンを分解して中からSSDドライブを取り出すのですが、
パソコン全部を分解しないと取り出せない奥底に潜んでいます。
HDDの時代はネジ一つで簡単に取り外せましたが、SSDの場合解体で2時間、組み立てで2時間と
作業の下準備だけで半日かかることもザラではありません。
先日ご依頼があったソニーのvaio Duo 11(SVD11219CJB)を見ていただきましょう。
タッチ操作、キーボード入力、ペン入力自在に使えるスライダー機構を搭載したフラッグシップモデルです。
朝使おうと電源を入れたら、SSDが全く認識されない状態となっており、お持ち込みいただきました。
さすがにかっこいいです。
横から見るとこんな感じ
なんの変哲もない裏面、この後ネジ地獄が待ち受けていました。
ネジのある場所に番号を振ったシールを貼ります。
ちなみにネジは何種類もあるのでシールを貼らないと絶対にわからなくなります。
このスピーカーの裏にもネジが隠されています。
全部外した図です。ここまで1時間はかかっています。
ケーブルがあるので、裏蓋を慎重に外します。
上に見える長く平べったいのがバッテリー。その下にある丸いのはCPUファン
このオレンジ色のフラットケーブルの下にSSDが隠されています。
フラットケーブルの片側を抜きます。下に東芝製のチップが見えます
wifiモジュールとメインボードのネジもはずさなければなりません
やっと外せました。TOSHIBA SOLID STATE DRIVE THNSNS128GMCP
インターフェースはmSATA
ここまで外すのに、先ほどからさらに1時間以上かかっています。