自分でできるデータ復旧講座 vol.15 データ復旧を実行

データ復旧の実行

前ページで基礎的な設定が完了したので、早速データ復旧を実行してみましょう。
まずはHDDのスキャン(捜索)を開始します。

スキャンの実行

右下の「スキャン」を押下します。

右下の「スキャン」を押下する

画面に「ファイルとフォルダを捜索中」が表示され、HDD内部の捜索が開始し、進捗状況が表示されます。
このためしばらく時間がかかります。
「プレビューを有効にする」をオンにすると、途中経過を表示することができますが、リソースを食い、処理時間も長くなりますのでオフにしておくことをお勧めします。

ファイルとフォルダを検索中。プレビューをオンにすると時間がかかる

長い間動きがない場合、停止ボタンも効かない場合は物理障害を起こしている可能性が高いです。

スキャンの完了

ダイアログが表示され、スキャンが完了しました。

スキャンが完了しましたのダイアログ

HDD内部がツリー表示されます。

HDDのフォルダがツリー表示される

JPGなどはプレビューで確認することが可能です。

JPEG画像などはプレビューも可能

復旧開始

デフォルトではすべての復旧可能ファイルにチェックマークが入っていますので、一旦すべてのチェックを外し、復旧したいデータにだけ、チェックを入れます。

復旧したいデータにチェックマークを入れる

「復元」ボタンを押下します。

「この無料バージョンは1GBのデータを復旧します」という確認画面が表示されます。
制限内でしたら「あとでアップグレード」を押下すれば、直ちに復旧することが可能です。
必要に応じてアップグレードを行ってください。

アップグレードの選択画面

保存先の設定

復旧するデータを書き込む場所を指定します。
今回、データ復旧専用のPCで作業をしているため、Cドライブのデスクトップにフォルダを作成して復旧データを書き込みます。

復元したデータの保存先を選択

障害元のHDDに書き込んではいけません。元のHDDに何も書き込まないのが鉄則です。

データ復旧完了!

「復元完了」のダイアログが表示され、復旧したデータの容量が表示されます。

復元完了のダイアログ

保存先に指定したフォルダに、復旧したデータが書き込まれているか確認してください。

保存先に指定したフォルダに復旧したデータが書き込まれている

ここまでの作業で、データ復旧は一通り完了です。

まとめ:復旧データの書き込み先に注意!元HDDには絶対書き込まない