組み合わせRAIDレベル
各RAIDレベルの特徴について詳しく説明いたします。それぞれのRAIDレベルには、メリットだけでなくデメリットも必ずありますので、ご自分の目的にあったものがどのレベルなのか、良く吟味してみてください。
RAID0+1【レイド・ゼロプラスワン】
別名: | RAID01 ※ベンダによりRAID1+0またはRAID10と扱われているケースもある |
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必要HDD数: | 最低4台 |
概要
RAID1とRAID0を組み合わせて、
- 容量の増大
- 速度の高速化
- 耐障害性の向上
を狙った技術です。RAID1とRAID0の組み合わせにはもう一つ「RAID1+0」があります。
RAID0+1は、簡単に言うと「RAID0(ストライピング)」をミラーリングする仕組みです。通常のRAID0ですとHDDが一台故障した段階でシステムが停止してしまいますが、RAID0+1では完全に同じミラーボリュームが用意されている為、片方のボリュームが停止してもシステムは継続して稼働できます。
RAID0+1のしくみ
[1]-1 まず、データがブロックに分割されます。
[2] 分割されたデータを各RAID0アレイに同時にストライピングで保存します。
※「RAID0アレイ1」と「RAID0アレイ2」をミラーリングしているイメージです。
RAID0+1のメリット
- RAID0に冗長性を付与することができる。
- 速度の高速化が図れる。
RAID0+1のデメリット
- RAID10よりも耐障害性で劣る。
(2台のストライピングx2の計4台で構成されたRAID01の場合、各ストライピングの1台ずつ計2台が故障した時点で動作不能となる) - ミラーリング構成の為使用可能HDDの2倍のHDDが必要となり、容量効率がRAID5に劣る。
- 最低4台のHDDが必要な為、導入コストが高い。